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ゆるり鑑賞 Yururi kansho
観た映画やドラマ、読んだ本なんかの感想をぼちぼちっと記していきます。
阿波DANCE
阿波DANCE阿波DANCE
(2007/07/23)
橘 かれん

商品詳細を見る

←ノベライズ本

監督 長江俊和
(2007年/日本)

【物語のはじまり】
ヒップホップ・ダンスの得意な茜(榮倉奈々)は、
両親が離婚したため、東京から徳島の高校に転校する。
ある日、高校にダンス部があると知って部室を訪ねると、
それは阿波踊りに青春をかけるコージ(勝地涼)らが作った
阿波踊り部だった。

テアトル梅田にて鑑賞。

冒頭の榮倉奈々のダンスが、ちょっと苦しい所ですねぇ。
とてもニューヨークで云々という次元ではないと思いました。
という事で、ちょっとイヤな予感が。。。

話が鳴門に移って、阿波踊り部4人組。
おバカなノリで、意外になかなか楽しいかもと
ちょっと希望が見えてきた。

ほんでもって、結果としては、ヒジョーに惜しい!
勝地涼さんを初め、なかなかいい役者さんが出てるし
アイデアも悪くないのに、ちょっと安易に走った感じ。
脚本をもうちょっと練って欲しかったなぁ。
茜の生い立ちや苦悩が今ひとつ伝わってこないですね。

それと、ほしのあきさん結構好きですけど、
そのまま映画に出したらアカンやろ、と思ってしまいました。
作品の質が落ちて、薄っぺらくなる(ファンの人ごめんなさい)。
やっぱり「映画」というからには(テレビドラマは100歩譲っても)、
ちゃんと演技の出来る人を使って欲しい。高樹沙耶さん位には。

それにしても、勝地涼さんには感心しましたねぇー。何がって、
「俺達、親友やろ!」なんてクサいセリフがピタッとマッチしてしまう。
どうしようもないセリフでも、なんか浮かないというのがビックリ。
演出と思えるコージのダサダサファッションも彼のものになってたし。
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の時も思ったんですが、
非常に器用な俳優さんですね。岡田義徳さんも良かった。

若くてもこういうキラッと光る才能を持った役者さんが観られた事は
よかったですぅ。瀬戸内海をバックにした美しいシーンも素敵。

もうちょっと阿波ダンスそのものに重点を置けば
良かったんじゃないでしょうか。ほんでもって、
阿波ダンスのシーンで終わる方が好感が持てる。
それと、ダンスのクオリティには難あり!残念!
  

イングマール・ベルイマン傑作選
第七の封印第七の封印
(2000/06/25)
マックス・フォン・シドー

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大阪市西区九条の「シネ・ヌーヴォX」で行われている
「X シネマ・フェスティバル vol2」では、
今年7月30日に89歳で逝去されたイングマール・ベルイマン監督の
以下6作品を上映中です。

「第七の封印」「野いちご」「処女の泉」
「鏡の中にある如く」「沈黙」「仮面/ペルソナ」

ベルイマン作品を初めて観たのは、中之島のSABホール。
「ある結婚の風景」だったと思います。

あの頃は、SABホールをはじめ、大毎地下劇場や大毎文化ホール、
三越劇場等、今は無きこれらの素敵な劇場に通って、
ヴィスコンティやフェリーニ、ゴダール、タルコフスキーや
ミハルコフ、ワイダ等の作品を訳も判らず観てました。
タヴィアーニ兄弟の作品と出逢ったのもSABホールやったなぁ。
懐かしい。セイシュン!ですぅ。

ところで、ベルイマンの上記6作品はいづれも1950〜1960年代のもの。
私は劇場で観たことないので、可能な限り観に行きたいと思っています。

今日は仕事が休みだったのでさっそく「第七の封印」と
「野いちご」を鑑賞しました。

第七の封印
(1956年/スウェーデン)
【物語のはじまり】
10年に及ぶ十字軍での戦いから生還した騎士アントニウスは、
帰途、死神と出会う。彼はチェスの勝負を死神に挑み、
勝てば見逃すという話になったが。。。

「ヨハネ黙示録」の一節からとられたタイトルのこの映画は、
人の生と死や罪と罰等のテーマを私達に問う、
哲学的で幻想的な作品です。

野いちご
(1957年/スウェーデン)
【物語のはじまり】
医師イサクは、名誉博士の授与式に赴く前夜、奇妙な夢を見る。
夢の中で見た棺の中には、自らの死体が。。。。

夢と現実のシーンが交錯するスタイルで話が進んでいく。
「第七の封印」に比べると現実的な話で身近な感じ。
後半のイサクの夢のシーンで心地よい睡魔に襲われました。

2作品共、人間に対する興味をかき立てる作品ですねぇ。
そのシーンの意図するものがよくわからなかったり、
たまに睡魔に襲われるのも事実ですが、
最後迄観ると、面白いと言わざるを得ません。

野いちご野いちご
(2001/07/25)
ヴィクトル・シェストレム、イングリッド・チューリン 他

商品詳細を見る

  

テーマ:映画館 - ジャンル:映画

ロゼッタ
ロゼッタ
監督 リュック=ピエール・ダルデンヌ
   ジャン=ピエール・ダルデンヌ
(1999年 ベルギー/フランス)


【物語のはじまり】
働いていた工場から突然解雇されたロゼッタ(エミリー・デュケンヌ)は、
キャンプ場のトレーラーハウスでアルコール中毒の母親と暮らす少女。
ある日、立ち寄ったワッフルスタンドで、
新顔の店員リケ(ファブリツィオ・ロンギオーヌ)と知り合うが。。。

カンヌで度々授賞しているダルエンヌ兄弟の第52回パルムドール受賞作品です。

なんせ手持ちカメラなので、ゆれる画面に酔いやすい方はご注意です。
ちょっとぐらい暗い映画みてもへっちゃらな精神状態の時に
観たい作品でもあります。

必死に生きている主人公を淡々と描いていても、
なんか力強さを感じるんですよね。表現が難しいんですけど、
引き込まれ型タイプ(?)の映画です。
観てる側も力が入ってしまう感じですかねぇ。

ところが、後半あたりからちょっと雰囲気が変わってきます。
とにかく仕事に就く事に必死な主人公の心の内面が、
あれっと思うほど意外なきっかけで露呈されるのですが。
ここらへんから、人間の恐さを感じて、少し距離を置いて
主人公を観てしまいます。

※ここらか少しネタバレ含みます。

なんといってもラストあたりがすごく印象的でした。
ついに絶望から現実を断ち切ろうと決心した主人公が
それを実行に移しても中断されてしまい、
現実に引き戻されてしまうシーンがすごく惨めで。。。
打ちのめされるってこういう事かなぁ。
最後に、自分の弱い気持ちをリケにぶつけた様な彼女の表情が
唯一救いやったけど。
それにしても、仕事を辞めるとわざわざ社長に電話したのは、
仕事に穴を開けない為の彼女の律儀さなんでしょうか?!

※ここまで。

最後まで観て、色々と考えさせられる作品です。
少なからずも主人公の行く末を想像する事になりそう。
同監督の他の作品、題名は知ってても観た事ないんです。
やはり下層の労働者階級を描いた作品の様です。
ぜひ観てみようと思いました。じっくりとね。
  

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

河童のクゥと夏休み
河童のクゥと夏休み 河童のクゥと夏休み
木暮 正夫 (2007/05)
岩崎書店
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(←原作)

監督・脚本:原恵一
(2007年/日本)

梅田シネ・リーブルにて鑑賞。

【物語のはじまり】
夏休み目前のある日、小学生の康一は川辺のつまずいた石の中から、
亀の化石のような奇妙なものを見つける。石を持ち帰り水で洗うと、
やがて何かが動き出した。何とそれは河童の子供だった。

この映画については、たくさんのブログやホームページで
その素晴らしさについて記されているので、
あまり多くを語る必要もないかなぁと思います。

正直、チラシやポスターで目にするこの映画のキャラクターは
ちょっと嫌悪感感じる(ごめんなさい)タイプだったんですよ。
でもその先入観は、映画を観ると木っ端微塵にくだけ散ります。
クゥも愛おしく感じて。

クゥを取り巻く人達については、お母さんが最初はクゥの事を
「気持ち悪い。近付けないで!」等と言ったり、お父さんが
日和見主義な所もあったりと、徹底したいい人っていうんじゃない
普通さがいいんですよね。
人間の醜さや、大切な事って何だろうと考えさせられるエピソードが
奇をてらう事もなく描かれていて、可笑しかったり涙したり。
(特に犬の「オッサン」には泣かされたなぁ)
方言も効果的に使われていたと思います(ラストに至るまで)。

できれば劇場で観て欲しい!
遠野の川でクゥと康一が泳ぐシーンは清涼感たっぷりで気持ちいい〜。
しかーし、この物語を観終わった後は心も中にも涼しい風が
吹いている事でしょう。なんちゃって (*^o^*)
  

陸に上った軍艦
監督:山本保博
原作・脚本・証言:新藤兼人
(2007年/日本)

シネ・ヌーヴォにて鑑賞。

太平洋戦争末期の1944年、シナリオライターだった32歳の
新藤兼人(蟹江一平)のもとに召集令状が届く。
新藤は宝塚の海軍航空隊に配属されるが、すでにそこには軍艦はなく、
終戦まで新藤は海に出ることもなかった。
94歳の現役監督でもある新藤兼人の戦争体験を
ドキュメンタリー映像とドラマ映像の両方で振り返る。

こういう表現をしていいかどうかわかりませんが、
ユニークな戦争映画。

兵隊でありながら、実際に戦場に行っている訳ではなく、
まさしく自分の敵は自分が所属する軍隊である様な悲惨な状況。
こういう視点で描かれた戦争映画は初めて観ましたが、
いい意味で期待を裏切られた面白い作品でした。
リアルに、戦争の滑稽さや悲惨さが描写されています。

想像以上に馬鹿馬鹿しい軍事作戦等に思わず笑ってしまいましたが、
当時、不条理な状況にさらされていた人達の事を思うと
その後で、なんとも切なくやり切れない気持ちになります。

新藤兼人さんの語り口がまた、とてもいいんです。
素朴で押し付けがましく無く、でもすごく思いが伝わってくる。
ドラマ化された映像と、この語りの部分の両方がいいバランスで
成り立っている映画だと思います。たくさんの人に観て欲しいなぁ。
  
ブラインドサイト 〜小さな登山者たち〜
監督 ルーシー・ウォーカー
(2006年/イギリス)

第七藝術劇場にて鑑賞。

盲目のドイツ人教育家サブリエ・テンバーケンにより
チベットで設立された盲人学校の子供達が、
世界的に有名な盲目の登山家エリック・ヴァイエンマイヤー達と
ヒマラヤ登山に挑戦するドキュメンタリー。

チベットでは、前世のカルマが原因で盲人となる等のとらえ方があり、
盲人は偏見と差別にさらされている。
世界のいろいろな場所で、今もなお障害を持つ人達に対する
あからさまな差別が行われているのは事実だと思います。

みんな、何かしらの感動を求めて映画館に足を運ぶんだと思うのですが、
この映画に関しては「障害を持つ子供達がヒマラヤ登山に
挑む姿で感動!」というよくありがちな展開とは、
ちょっと違う作品になっています。

大人達の対立や葛藤、キレイごとではない現実問題。
ちょっと意外でもあり、嬉しくもあった。作りもんじゃないんやなぁと。
西洋と東洋の考え方の違い、なんて話も出て来たりして面白い。
エリックの気持ちも判る気がするし、それ以上にサブリエの
子供達に対する必死な思いも画面を通してひしひしと伝わってくる。

それにしても、欧米人達はディスカッション慣れしてますよねー。
小さい時からそういう教育を受けているせいか、主張すべき事を
表現する能力が高いと改めて感じました。

私的には、ドキュメンタリーゆえのこの結末にブラボー!
エンドロールあたりから泣けてしまいましたが、
映画館を出た頃には、Happy Together を口ずさんでました〜。

※ちなみに、「ブラインドサイト」(Blindsight)は
 直訳すれば「見えない人の視覚」ですが、
 「見える、見えないという視覚とは別の側面を持つ視覚がある…」
 (岡山県立大学 障害・行動科学ラボ ホームページより引用)
 という興味深い文章がチラシに載っていました。
 ネットではもっと詳しく知る事が出来ます。
  
レミーのおいしいレストラン
レミーのおいしいレストラン オリジナル・サウンドトラック レミーのおいしいレストラン オリジナル・サウンドトラック
サントラ (2007/07/25)
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日本語吹替版をなんばパークスシネマにて鑑賞。

【物語のはじまり】
優れた味覚を持つネズミのレミーは料理に夢中。
愛読書は今は亡き天才シェフ、グストーの料理書。
そんな彼がある日、たどりついた先は、パリ。
しかもグストーのレストランだった。

CGアニメのクオリティが素晴らしいですねぇ。
アニメーション的可愛さと、ひげや体毛等のリアルな描写が
両立しているキャラクター達。
料理については、リアルというよりは、
本物より美味しそうに描けているかもと思わせる出来映え。
パリの夜景もキレイでした〜。

リングイネの愚鈍なキャラクターはあまり好きになれなかったけど、
突然ギャルソンとしてテキパキと活躍するのが、唯一の救いかなぁ。
それと、個人的に吹替えはプロの声優さんが好きです。
あの吹き替えは、私のリングイネに対する好感度を
余計下げてしまった様な気がする。

印象深かったのは、レミーが「味」を表現するシーン。
味覚を視覚的に表現するのが面白かった。
そこらへんをもう少し広げて欲しかった様な気もしますね。

風刺をきかせたエピソードも結構あって、
小さいお子さんには理解できないのではないかと、反面、
大人だから面白いとも言えると思います。
どちらかというと、大人向けの作品の様に感じました。

ところで、夏野菜で手軽に作れるラタトゥイユは、
ヘビロテで我が家に登場する料理。
しかーし、映画に出てきた「それ」はみた目からしておしゃれで、
高級フランス店向きの一品。煮込みでない形状もあるのかと目からウロコ。
めっちゃおいしそうで、食べてみたくなりました。

オリジナルがフランス語だったら、字幕でもう一度
観てみたいのだけど、残念!

※今回のショートムービー(本編上映前の)面白かったよー。めちゃうけた!
  
君とボクの虹色の世界
君とボクの虹色の世界
監督/脚本:ミランダ・ジュライ
(2005年 アメリカ)



【物語のはじまり】
クリスティーン(ミランダ・ジュライ)は高齢者のタクシーの
運転手をしながら、アーティストになる事を夢見ている。
ある日、客の付き添いで訪れたショッピングモールの靴売り場で、
店員のリチャード(ジョン・ホークス)に恋をするが。。。。

まったり、ゆったり観て心地いい。

クリスティーンは、ちょっと不思議ちゃん(←死語ですか?)やし、
その後の行動もストーカーっぽい。でも共感できる部分もあって
なぜかチャーミングな彼女。ここらへんのさじ加減が上手いこといってます。

リチャードも少し不思議な人。常識的な様でいて、衝動的でもあり、
なるほど、見た目だけでは幼児殺害者に見えない事もない。

映画に出ている人は、人との触れ合いや絆を求めつつ、
うまく自己表現ができない。そこんところが可笑しくもあり、
愛おしく感じるのかもしれないですね。

サーモンピンクのバレエシューズ、車に貼ったシール、
未来の希望が詰まった箱などなど、結構ツボにはまるディテールが多く、
色彩のセンスもいい感じ。音楽も気持ちよくて、
なんだかほんわかニンマリする作品ですなぁ。
  
マーサの幸せレシピ
マーサの幸せレシピ
監督 サンドラ・ネットルベック
(2001年/ドイツ)


【物語のはじまり】
ドイツ・ハンブルクのフランス料理店。
優れたシェフのマーサ(マルティナ・ゲデック)は、
完璧主義で自分の主義を曲げないタイプゆえに、
時には店の客と揉める事も。店のオーナーからは
街で2番目のシェフと言われ、精神科に通わされている。
ある日マーサは、姉の突然の事故死によって
8歳の姪リナ(マクシメ・フェルステ)と暮すことになるが。。。。

お盆休みという訳ではないんですが、1週間以上ぶりの
更新になってしまいした。ごめんなさい!!!!

さて、前々から見たいと思ってたこの作品、アメリカで
リメイクされたキャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演の
「幸せのレシピ 」が9月に公開されるんで、その前に見なければ!
と、オリジナルをやっとDVDで鑑賞しました。

マルティナ・ゲデックって、気難しくてクールなイメージの役が
似合いますよねー。感情表現が苦手なマーサにたぶって見えます。
そんなマーサの前に、陽気なイタリア人シェフ、マリオが現れるんですが、
このマリオのいい加減さがマーサを苛つかせるんですね。
マーサとしては自分の職場を奪われる危機感と共に、
このイタリア男のルーズに見える部分に反感を持ったのだと思います。
自分が完璧主義でキッチリしている人って、きっとテキトーな感じの人には
イライラするんじゃないでしょうかねぇ。

マリオ役は、「パリ ジュテーム」に出演していた
セルジオ・カステリットが演じていますが、雰囲気ピッタリでした。
(そういえば、平成の無責任男 高田純次もイタリア男っぽい様な。)

このマリオの出現によって、最初は反発していたマーサの乾いた心が
だんだんと潤っていくという展開は結構、想像のつくところですが、
わざとらしくない自然な演出でなかなか楽しく見せてくれます。

印象的だったシーンは、マーサが家で食事を作って、自分は食べないのに
リナには食べるようにすすめる所です。その後の、厨房でマリオが
パスタをいかにも美味しそうにリナの前で食べてみせるシーンとの
対比が面白かった。自分が楽しんでこそ、というマリオの生き方が
あらわれてて素敵でした。
「〜しなければ」とう考え方をやめて、単純に人生を楽しむ事の
大切さを思い出させてくれる様な作品ですね。

それにしても、一流シェフのマーサが何故あんなに食べる事に無頓着なのか
不思議やったけど、その辺がマーサの性格や心情を表していると
いう事なのでしょうか。
  

私たちの幸せな時間
私たちの幸せな時間 オリジナル・サウンドトラック 私たちの幸せな時間 オリジナル・サウンドトラック
サントラ (2007/06/22)
アミューズソフトエンタテインメント
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シネマート心斎橋にて鑑賞。
監督:ソン・ヘソン (2006年/韓国)

【物語のはじまり】
三度の自殺を試みるも、失敗した元歌手のユジョン(イ・ナヨン)は、
シスターの伯母(ユン・ヨジョン)から、
死刑囚のユンス(カン・ドンウォン)と面会するよう勧められるが。。。。

シネマート心斎橋が女性だらけだぁ〜。
気が付くのが遅いんですが、ここは韓国映画をよく上映している
映画館みたいです。
そういえば10年位前、この劇場に「金玉満堂」「君さえいれば/金枝玉葉」
「月夜の願い」「世界の涯てに」等の香港映画を時々観に行ってましたが、
今の香港映画事情ってどうなんでしょうか? こういうミニシアターでも、
ここ何年かは韓国映画が席巻しているような気がします。

という訳で、韓国映画にも俳優さんに関しても殆ど知識の無い私ですが、
韓国の女優さんは清潔感とか透明感を持っている人が多い様に感じます
(そういう感じが好まれるのかな?)。
ユジョン役のイ・ナヨンさんも、ふわっとした透明な雰囲気を持っている人で、
悲惨な状況がそんなに陰惨な感じにはなっていませんでした(救われた)。

最初、ユジョンの荒れぶりに共感できず、冷たくつきはなす目線で
観ていたので今ひとつ映画に乗れなかったのですが、
話が進むにつれて自然とユジョンの話に入り込んでしまいました。

※ここらかネタバレ含みます。
このユジョンのトラウマに関しては、スペイン映画「ボルヴェール 帰郷」と
ちょっと共通する部分がありますが、あっちはアッケラカンとしてたなぁと
今さらながら思い出しました。
※ここまで。

でも、ユンスの話となると別なんですよね。
どうとらえていいのか、ちょっと複雑な気持ちで観ていたのが正直な所です。
人を赦すことで。。。というテーマには深いものがありますなぁ。

ラストシーンでは周りからチラホラ号泣している声が聞こえてきました。
ちなみに私は元々涙腺ゆるいので、少し涙してしまいました。

蓮池 薫さん翻訳の原作↓
私たちの幸せな時間 私たちの幸せな時間
孔 枝泳 (2007/05)
新潮社
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プロヴァンスの贈りもの
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ピーター・メイル、小梨 直 他 (2007/06)
河出書房新社
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原作↑ ピーター・メイル著

監督:リドリー・スコット(2006年/アメリカ)
梅田ガーデンシネマにて鑑賞。

【物語のはじまり】
ロンドンでトレーダーとして成功しているマックス(ラッセル・クロウ)のもとに、
南仏プロヴァンスに住むヘンリーおじさん(アルバート・フィニー)の訃報が届く。
遺産を相続することになったマックスは、20数年ぶりに懐かしい土地を訪れるが。。。

懐かしいですねぇ、ピーター・メイルも含め、10数年前のちょとした
プロヴァンス・ブーム。我が家にも「南仏プロヴァンスの12か月」が
何故かあります(ちなみに私は読んでおりませんが)。

観る前から、何となく予測がつく映画ではありますが、
それなりに楽しくて、笑えて、いい作品だと思います。

実は、ラッセル・クロウが苦手なんですが(フレディ・ハイモアが成長して
ラッセル・クロウになるなんて、考えられない!)、主人公の周りの
登場人物がみんな魅力的で、楽しい気分にさせてくれました。
ブドウ園の人達もみんな愛すべきキャラクターで(特におじいちゃん!)、
主人公の親友役のトム・ホランダーや、インド系の秘書もユニーク。

まぁ、ストーリーはどおってことないんすが、たっぷりのユーモアで
笑わせてくれる作品って素晴らしいですよね。
それから、結構真理をついてるなぁって感じの心に残る言葉がちらほら
出てきて、全く娯楽だけの作品とも言えない魅力があります。
プロヴァンスの景色(特に夜明けのシーンが綺麗)も楽しめるしね。
でも、ラッセル・クロウのラブシーンは苦手だぁ〜。

ワイン好きで、ワインをからめた話も期待する人なら、
「サイドウェイ」の方がお勧めですが。

プロヴァンスの贈りもの プロヴァンスの贈りもの
サントラ (2007/07/18)
ソニーミュージックエンタテインメント
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家族の気分
家族の気分
監督 セドリック・クラピッシュ
(1996年/フランス )



【物語のはじまり】
ブルターニュ地方のひなびた田舎町のカフェ、“静かなる父"。
家業を継いでこのカフェを経営する長男アンリ(ジャン=ピエール・バクリ)を
はじめ、金曜日には一家が集まり食事をする習慣だったが。。。

アニエス・ジャウィ、ジャン=ピエール・バクリの大ヒット戯曲を映画化。
セドリック・クラピッシュ作品を観るのは初めてです。

舞台のほとんどは、長男の経営するカフェ「静かなる父」。
最初から、アンリの妹ベティ(アニエス・ジャウイ)と
バーテンダーのドニ(ジャン=ピエール・ダルッサン)が
どーも落ち着かない雰囲気。この先のややこしい展開を予測させます。

やがて、店主でもあるアンリが店に降りてきますが、
バクリが演じるだけあって、デリカシーに欠けるタイプのアンリは
余計な事をベティに言ったりする訳です。気まずい空気。

そんな中、母(クレール・モーリエ)、
次男フィリップ(ウラディミール・ヨルダノフ)と
その妻ヨヨ(カトリーヌ・フロ)が到着します。
そこからは、閉ざされた空間での会話・会話・会話。
そのうちに、お互いの不満や本音が見えかくれしてきて、
やがて感情をぶつけ合うまでの過程が面白い。

そんな会話の数々も面白いんですが、ヨヨとドニのダンスシーンの
カトリーヌ・フロがとても可愛らしいかった。
また、ドニはアニエス・ジャウィ監督の「みんな誰かの愛しい人」における
セバスチャンの様に、話が進むにつれ段々無くてはならない存在になっていきます。
(ヨヨの「この犬ほんとに死んでるみたい」というセリフには
かなりカチンときた私ですが。)

フランス映画やTV作品ではお馴染みの、会話の応酬が好きな方なら
エスプリのきいたこの作品はきっと気に入るはず。

クラピッシュ監督の「猫が行方不明」もぜひ観てみたいと思いました。
  
アズールとアスマール ★
アズールと
(2006年/フランス)
「キリクと魔女」のミッシェル・オスロ監督作品。
シネ・ヌーヴォにて日本語吹替版を鑑賞。

【物語のはじまり】
アラビア人の乳母ジェナヌに育てられた、フランス人領主の息子アズールと
ジェナヌの息子アスマール。
やがて大人になったアズールは、幼いころに聞かされた「ジンの妖精」を助けに
海の向こうの国へと旅立つが。。。

目にごちそう、耳にもごちそう。
ガブリエル・ヤレドのオリエンタルな音楽と、アニメーションと
色彩の美しさにクラクラしました〜。

背景の繊細な美しさという点では、ディズニーアニメ
「眠れる森の美女」(1959年)が結構お気に入りでしたが。。。
この作品の溢れんばかりの色彩とそのグラデーションの見事さ
そしてち密さには目を見張るものがありました。

異文化や異なる人種に対する好奇心、嫌悪、そして理解し
受け入れる迄等の深いテームを、ファンタジックに楽しく、
ワクワクする美しい映像で、魅せて(見せて)くれる作品です。

「未知の国へ辿り着いた主人公の感覚を同じように体験できるように、
という理由から、映画の中で語られるアラビア語には、
いっさい字幕も吹替も許されていない」(公式HPより引用)
とありますが、確かに主人公の目線を感じる事ができ、
それが成功していると思われました。

ユーモラスなクラプーや、はしっこいシャムスサバ姫等
傍役達も大好き。(クラブーの「ブー!」が結構笑えた)
吹替えもよかったし〜。もう一回観に行こうかなぁ。

こんな素敵なフランスアニメーションを贈ってくれた
「三鷹の森ジブリ美術館」に感謝!
エンドロールのイラストも可愛い。

↓絵本はこちら
アズールとアスマール (三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー) アズールとアスマール (三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー)
ミッシェル・オスロ、平岡 敦 他 (2007/07)
スタジオジブリ
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殯の森
監督 河瀬直美(2007年 日本/フランス)
シネ・ヌーヴォにて鑑賞。

【物語のはじまり】
奈良県東部、山間部のグループホームに、妻を亡くしたしげき(うだしげき)は
暮らしていた。そこへ新しく介護福祉士としてやってきた真千子(尾野真千子)。
彼女もまた、大切な人を失いつらい思いを抱えていた。。。。

水曜日以外の平日を狙って行きましたが、最終日の最終回のせいか
シネ・ヌーヴォと思えぬ(失礼!)盛況ぶり。

静けさの中の風の音が心地いい。風が主役。
何故か、風に導かれて生きるのかも等という不思議な感情が
芽生えてくるのは、映画に入り込みかけてる証拠。

グループホームの日常がリアルに平凡に描かれていく。
プロの役者のそれではない、人々の表情に気持ちが和む。

※ここらかネタバレ含みます。
そんな中、しげきの妻が眠る森に出かける二人。
それまでは静かに展開していた物語でしたが、
川を渡ろうとするしげきに向って絶叫する真千子の、
激しい感情のほとばしりに心動かされました。

そんな真千子の姿を見て、しげきは悟ったんですね。
ここで二人の魂が触れあうんです。
うだしげきさん、尾野真千子さん共、素晴らしかった。

正直、ここから先が個人的にはちょっと長かったかな。
このシーンで妙に気持ちが盛り上がってしまったので。
※ここまで。

この作品を観てなぜか「フランドル」を思い出しました。
あまりにも日常が日常らしく平凡だったせいか、あるいは
映画全体にわたる静寂のせいかもしれません。

ところで、邦画をあまり見ない私、ホームの主任役、渡辺真起子さんを
存じ上げませんでした。どこか浅茅陽子さんにも似た
包容力を感じさせる女優さんですね。
  

みんな誰かの愛しい人
みんな誰かの愛しい人
監督 アニエス・ジャウィ
(2004/フランス )



【物語のはじまり】
有名作家エチエンヌ(ジャン=ピエール・バクリ)を父に持つ、
ロリータ(マリルー・ベリ)は太めの体型にコンプレックスを持ち、
父親から愛されていないと感じていた。。。

『ムッシュ・カステラの恋』で有名になった(私もこの作品で初めて知りました)
アニエス・ジャウィ監督、ジャウィとジャン=ピエール・バクリの脚本作品。

コンプレックスの塊の様な娘を演じるマリルー・ベリがリアルです。
人の顔色を伺うタイプなのに、妙に依頼心が強くて父親の権力を
あてにしていたりするロリータを、おもしろがって見られるか
イライラするかによって、この映画の楽しみ度合いが違ってくると思われます。
私は結構、面白かった。最初は、ちょっと苛つきましたが
(その辺は「ムッシュ・カステラの恋」と同じ)、
周りの人達の物語も同時進行していきますので、
気持ちが一点に集中しない所はいい。

アニエス・ジャウィがロリータの先生シルヴィア役で、見事な歌声を披露しています。
それに比べ、ロリータの口パクはいただけなかった。。。
特にコンサートのシーンは酷かったなぁ。

シルヴィアのパートナーで作家のピエールや、エチエンヌの秘書ヴィンセント等、
気が弱くて事なかれ主義(?)の傍役キャラがまぁまぁ面白かったのですが、
セバスチャンがなぜロリータに惹かれたのか等、説得力に欠ける部分がありましたね。

ところで、カリーヌ役の女優さん、最初、ナオミ・ワッツかと思った(間違った)のは私だけ?